新しい年が始まりました。
今年は心機一転、
本当にやりたいことを手間暇かけてやっていくつもりです。
のらちん工房、自分たちの環境を活かして、
手仕事いろいろ、米も野菜も作り、得意分野にチャレンジします!
(根がめんどくさがりなので、自分で自分にハッパかけています。)
ディサービスセンターの陶芸教室もそのひとつ。
長年続けてきた大切な仕事です。
利用者の老人の方たちとの「創作と語らいのひととき」を
今年はもっとゆっくりと味わいたいと思っています。
大好きだったiemonさんやY口さんも昨年亡くなりました。
ひ孫のために超大作に挑み続けたiemonさん。
「聞くも涙、語るも涙、、。」と満州帰国の話を聞かせてくれたY口さん。
老人の方たちの人生の最終章に、粘土を通して、
おしゃべりを通して、その人らしさに触れることができる。
たくさんのいい瞬間が心に残っています。
幸せな仕事です。
老人ディサービスセンターは出会いと別れの場。
最近の新しい参加者さんは若めの男性利用者さん。
細かいことは向いてないと言い、のびのびと粘土を扱います。
見ていて気持ちがいいくらい。
正反対の性格?若手老人、完璧主義者のTさん。
子どもたちの通学ガードをボランティアで続ける地域の頼れるおじさんだったTさん。
「ショックやなー。夕方、暗なったら、なんや急に家に帰れんようになって、
警察にお世話になってしもたんや。」そのショックを受け止めながら、
ずいぶん前に素焼きした花入れ、悩みに悩んでやっと文字入れしてくれました。
「これはなー。一番好きな歌や。夜歩きながら、よー歌ったもんや。」
【見上げてごらん 夜の星を ぼくらのように
名もない星が ささやかな幸せを祈ってる】
今日、Tさんの花入れを焼成中です。うまく焼けますように。
今年は自分の焼き物にも再度チャレンジします。
やっと作る喜びがわかる年齢になりました。(遅すぎるやろ、、。)
自信がなくても、才能がなくても、向いてなくても、
作れる幸せ。