「プリズンサークル」という映画と信頼の話

宇吉さんの1周忌に集まった方々の中に坂上香さんという方がおられました。

東京から車で来られ、渋滞のなか、なんとか間に合った、と笑う女性。

映画監督の坂上さんを宇吉さんは心底応援していたという。

なんと刑務所のドキュメンタリー映画を作っているのだそう!すごい!

https://motion-gallery.net/projects/prisoncircle/collectors

軽食を食べながら、団欒しているときに、話しかけてみました。

「私、マイケルムーアの世界侵略 http://www.youtube.com/watch?v=0dLeHfYIiy8

っていう映画見て、北欧のどこかの国の刑務所がめっちゃいい感じでびっくりしたんですよ。」

「そうそうノルウェーね。週末は家に帰れるっていう。」

「そうですそうです。普通のおうちで囚人が包丁持って料理してた!」

そこから始まり、日本とノルウェーでは受刑者の扱いや刑務所の制度が全然ちがうこと、

罪を犯した人に対する考え方を転換してきて、北欧は先進的な方法で再犯率を下げていること。

人間らしく扱うことが最善の更生方法なんじゃないか、など語り合い、

「世界には進んでる国があるんですねー。」

「やっぱり信頼、なんですねー。」という話になり、

思い当たることが、、、。

「私、学童保育の仕事してるんですけど、子どもを信頼するっていうことが

抜けてると思うんですよー。手洗いチェック表にマル付けて見張ってたり、

宿題もチェックしたり、、、。そういうところが日本の土壌の寂しいところですね。」と

日頃のうっ憤を吐きだしました。

坂本監督は「そうなんです。映画を観た子どもを持つお母さんが、刑務所の様子を見て、

子どもの学校みたいって。黙食と言って、給食を食べるときにしゃべったらダメと言う

学校があったり、、、、。その延長線上に日本の刑務所制度があるんですよ。

私はそういう土壌を変えたい。」と。

!!!すごい!

小さな学童保育の場でも、それが当たり前、常識と思われていることと

違うことをするのは小心者の私にとっては大変なこと。

でも、私が一番大切にしてることは「子どもを信頼の目でみること」

マル付けなんかしたくない。

学童保育のお仕事はそろそろお暇しようと思っていますが、

こんな小さな場でさえも、思い切って変えられない自分の不甲斐なさを感じながら、

世知辛いこの土壌、なんとかならへんかなーと思う気持ちを共有させてもらいました。

宇吉さん、いい出会いをありがとう。

「プリズンサークル」ほんとに興味深い映画です。

受刑者が輪になって話をする、という更生プログラムを初めて取り入れ、

実践している日本の刑務所内のドキュメンタリーだそうです。

ぜひ関西でも上映してほしいです。

 

 

 

 

のらちん工房とは

半農半X‥できることからぼちぼちと、夫婦ふたりでやっている工房です。木製サッシを作ったり、無農薬のお米を育てたり、陶器(焼き物)木製アートフレームを作っています。「ホメオパシーセンター滋賀信楽」も併設しています。日々のことなどつづります。興味のある方はぜひお問い合わせください!

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